• 2026年9月8日
  • 2026年9月5日

ストレスが原因?腹痛・下痢のサインと対処法

「大事な会議の前に限ってお腹が痛くなる…」「最近、ストレスを感じるとすぐに下痢をしてしまう…」こんなお悩みを抱えていませんか?もしかして病気なのかな、と不安に思うかもしれませんね。

この記事では、ストレスによる腹痛や下痢の原因から、過敏性腸症候群(IBS)との違い、見過ごせない危険なサインまで詳しく解説します。

また、すぐに試せる応急処置や市販薬の注意点、体質改善のための生活習慣、症状を悪化させない食事のポイント、そして自分に合ったストレスとの上手な付き合い方まで、幅広くカバーします。

何科を受診すればよいか迷っている方のために、内科・消化器内科・心療内科の選び方もご紹介します。続く不調は専門家への相談が大切ですので、ぜひ参考にしてください。


  著者プロフィール

吉田 健一(よしだ けんいち)
御代志よしだクリニック 院長

出身地: 熊本県熊本市
出身校: 熊本市立西原中学校、熊本高校、熊本大学
経歴:済生会熊本病院に26年勤務してきました。
専門分野:内科、消化器内科、医療安全
趣味:高校大学はボート部に所属し、1995年の福島国体に出場しました。現在は、料理とサッカー観戦を楽しんでいます!

・ストレスによる腹痛・下痢の原因がわかります

・自分でできる応急処置や対処法が学べます

・危険な症状と病院へ行くべきタイミングが判断できます

・再発を防ぐための生活習慣や食事のコツが身につきます

ストレスが原因?腹痛・下痢のサインと対処法
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その不調、ストレスが原因の腹痛や下痢?

もしかして病気?原因はストレスだけ?

過敏性腸症候群(IBS)との違いを解説

見過ごせない!危険なサインチェックリスト

病院に行く目安と適切な受診のタイミング

もしかして病気?原因はストレスだけ?

もしかして病気?原因はストレスだけ?
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大切な場面で急にお腹が痛くなるのは、とてもつらいですよね。実は、脳が感じたストレスが腸の働きに影響を与えることは、科学的にも知られています。これを「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と呼びます。

私たちの脳と腸は、自律神経などを通じて密接につながっています。そのため、脳が緊張や不安といったストレスを感じると、その信号が腸に伝わって動きが過剰になり、腹痛や下痢を引き起こしてしまうのです。

例えば、試験や大事なプレゼンテーションの前にお腹がゴロゴロ鳴ったり、トイレに行きたくなったりするのは、まさにこの脳腸相関が働いている証拠です。ストレスと胃腸の関係については、ストレスが胃腸に与える影響とは?原因と対策を優しく解説の記事でも詳しく触れていますので、ぜひご覧ください。

過敏性腸症候群(IBS)との違いを解説

過敏性腸症候群(IBS)との違いを解説
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初心者

最近よく「過敏性腸症候群(IBS)」という言葉を聞きます。ただのストレスによる腹痛と、何が違うのでしょうか?

専門家

良い質問ですね。過敏性腸症候群(IBS)は、血液検査や内視鏡検査では異常が見つからないにもかかわらず、腹痛やお腹の不快感、下痢や便秘などの症状が慢性的に続く「病気」のことです。

専門家

ストレスはIBSの症状を悪化させる大きな要因とされていますが、IBSは診断基準に基づいて医師が診断する病名です。一方、「ストレス性の腹痛」は症状の状態を表す言葉、という違いがあります。(参照:アステラス製薬 なるほど病気ガイド 過敏性腸症候群)

見過ごせない!危険なサインチェックリスト

見過ごせない!危険なサインチェックリスト
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ストレスによる腹痛や下痢はよくあること、と軽く考えてしまうかもしれません。しかし、中には他の病気が隠れている可能性もあります。自己判断はせずに、次のような症状がないか確認してみましょう。

以下の症状が一つでも当てはまる場合は、単なるストレス性の症状ではない可能性があります。早めに医療機関を受診してください。

症状 詳細
急な激しい腹痛 今まで経験したことのないような、立っていられないほどの痛み。
血便・黒い便 便に血が混じる、または便全体が黒っぽくなる。
発熱を伴う 38度以上の熱がある。
意図しない体重減少 ダイエットをしていないのに、ここ数ヶ月で急に体重が減った。
夜中に痛みで目が覚める 睡眠が妨げられるほどの腹痛や下痢がある。
嘔吐が続く 腹痛だけでなく、何度も吐いてしまう。

 

病院に行く目安と適切な受診のタイミング

病院に行く目安と適切な受診のタイミング
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「いつ病院に行けばいいの?」と迷うこともありますよね。日常生活に支障が出ているなら、それは受診のサインです。

こんな時は病院へ行きましょう

・前の見出しの「危険なサイン」に当てはまる場合

・腹痛や下痢が2週間以上続いている場合

・市販薬を飲んでも症状が改善しない、または悪化する場合

・症状のせいで仕事や学校を休みがちになっている場合

・食事がとれず、不安で外出もままならない場合

我慢しすぎず、つらいと感じたら専門家に相談することが大切です。症状を放置すると、心身ともにより大きな負担がかかってしまう可能性があります。

ストレスによる腹痛・下痢の対処法とかかりつけ医への相談

まずは試したい、すぐに和らげる方法と応急処置

市販薬に頼る前に知っておきたい注意点

予防と生活習慣の改善で体質を見直す

症状を悪化させない食事で気をつけること

自分に合ったストレスとの上手な付き合い方

何科を受診?内科・消化器内科・心療内科の選び方

続くストレスによる腹痛や下痢は専門家へ相談を

まずは試したい、すぐに和らげる方法と応急処置

まずは試したい、すぐに和らげる方法と応急処置
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急な腹痛や下痢が起きたとき、少しでも楽になるための応急処置を知っておくと安心です。薬に頼る前に、まずは体をいたわる方法を試してみましょう。

つらい症状を和らげるセルフケア

お腹を温める: 腹巻やカイロ、温かい飲み物で、お腹周りを温めましょう。血行が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。

楽な姿勢になる: ベルトを緩めたり、前かがみの姿勢になったりして、お腹への圧迫を減らします。

ゆっくり深呼吸する: 鼻から息を吸って口からゆっくり吐き出す腹式呼吸は、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる効果があります。

カモミールティーやペパーミントティーなどのハーブティーもおすすめです。リラックス効果や、胃腸の調子を整える働きが期待できるとされています。

市販薬に頼る前に知っておきたい注意点

市販薬に頼る前に知っておきたい注意点
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ドラッグストアで手軽に買える市販薬は便利ですが、使い方には注意が必要です。頼りすぎる前に、いくつか知っておきたいことがあります。

まず、市販薬はあくまで対症療法です。つまり、症状を一時的に抑えるだけで、根本的な原因を治すものではありません。そのため、安易に使い続けることは避けるべきです。

特に注意したいのは、自己判断で下痢止めを飲むことです。もし食中毒やウイルス感染が原因だった場合、下痢止めを使うと体外に排出されるべき菌やウイルスが腸内に留まり、かえって症状を悪化させてしまう危険があります。熱や血便がある場合は、下痢止めは絶対に使用せず、すぐに医療機関を受診してください。(参照:日本OTC医薬品協会)

予防と生活習慣の改善で体質を見直す

予防と生活習慣の改善で体質を見直す
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症状を繰り返さないためには、日頃の生活習慣を見直して、ストレスに強い体を作ることが大切です。特別なことをするのではなく、まずは基本的な生活リズムを整えることから始めましょう。

十分な睡眠、バランスの取れた食事、そして適度な運動が基本の3本柱です。特にウォーキングなどの軽い運動は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促し、心と体の両方を安定させてくれる効果が期待できます。

また、毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るように心がけるだけでも、自律神経のバランスが整いやすくなります。まずはできることから一つずつ、生活に取り入れてみませんか。

症状を悪化させない食事で気をつけること

症状を悪化させない食事で気をつけること
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お腹の調子が悪いときは、腸に負担をかけない優しい食事が基本です。症状を悪化させないために、食事内容にも少し気を配ってみましょう。

一般的に、脂っこい食事や香辛料の多い刺激物、カフェイン、アルコール、冷たい飲み物などは、腸を刺激して症状を悪化させやすいと言われています。お腹の調子が落ち着くまでは、控えるのが賢明です。

お腹に優しい食事の例

・おかゆ、よく煮込んだうどん

・鶏ささみ、白身魚

・豆腐、茶わん蒸し

・リンゴ、バナナ

・ヨーグルト、乳酸菌飲料

消化が良く、温かいものを中心に摂るように心がけましょう。また、よく噛んでゆっくり食べることも、胃腸への負担を減らすために重要です。

自分に合ったストレスとの上手な付き合い方

自分に合ったストレスとの上手な付き合い方
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現代社会でストレスを完全に無くすことは、残念ながら難しいかもしれません。大切なのは、ストレスを溜め込まず、上手に発散する方法を見つけることです。

「これをすればスッキリする」という自分なりのストレス解消法を、いくつか持っておくと心強い味方になります。趣味に没頭する時間を作ったり、好きな音楽を聴いたり、自然の中を散歩したりするのも良いでしょう。

何が自分にとっての癒しになるかは、人それぞれです。あなただけのストレス解消リストを作ってみてはいかがでしょうか。自分自身をケアする方法については、「セルフケア 3Rとは?心と体を整える新しい習慣」の記事も参考になるかもしれません。

何科を受診?内科・消化器内科・心療内科の選び方

何科を受診?内科・消化器内科・心療内科の選び方
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初心者

いざ病院に行こうと思っても、何科に行けばいいのか分からなくて…。

専門家

そうですよね、迷われる方は多いですよ。まず初めに体の症状を詳しく診てもらうために、「内科」または「消化器内科」を受診するのが一般的です。ここで、他の病気が隠れていないかを検査します。

専門家

検査で特に異常が見つからず、やはりストレスが大きな原因と考えられる場合は、「心療内科」を紹介されることもあります。心療内科では、心と体の両面からアプローチしてくれますよ。どこに相談すればよいか分からない場合は、厚生労働省の「こころの耳」のような相談窓口もあります。(参照:厚生労働省 こころの耳

続くストレスによる腹痛や下痢は専門家へ相談を

今回は、ストレスによる腹痛や下痢について、原因から対処法まで幅広く解説してきました。最後に、この記事のポイントをまとめておさらいしましょう。

つらい症状を一人で抱え込まず、この記事が専門家へ相談するきっかけになれば幸いです。あなたの毎日が、少しでも快適になることを心から願っています。

・ストレスによる腹痛や下痢は「脳腸相関」が関係している。

・脳が感じたストレスが自律神経を介して腸に影響を与える。

・検査で異常がないのに症状が続く場合は「過敏性腸症候群(IBS)」の可能性も。

・IBSは病名、ストレス性腹痛は症状を表す言葉。

・血便、発熱、急激な体重減少などは危険なサイン。すぐに病院へ。

・日常生活に支障が出ているなら、受診のタイミング。

・急な腹痛には、お腹を温めたり深呼吸したりする応急処置が有効。

・市販の下痢止めは、原因によっては症状を悪化させる危険があるため注意が必要。

・根本的な改善には、睡眠・食事・運動といった生活習慣の見直しが不可欠。

・お腹の調子が悪いときは、消化が良く温かい食事を心がける。

・ストレスをゼロにするのは難しい。自分なりの解消法を見つけることが大切。

・まずは「内科」か「消化器内科」を受診して、体の病気がないか確認する。

・ストレスが主な原因と考えられる場合は「心療内科」での相談も有効。

・つらい症状は我慢せず、専門家に相談することが改善への第一歩。

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